きみ:写真館
                           photo きみ俳句(令和五年)
 
        PHOTO 俳句   No 3    ( 令和5年1〜12月)2023年
 
    シニアの暮らし・日日の移ろい・・・見 触れて 生まるる五感膨くるる 写生句です。
  十七文字から 編み出した写生表現 共感出来れば幸いです。
   年の功の垣間見る””表現できれば””これまた嬉しい限りです。
どうぞよろしく
 
                             きみ写真館表紙 

photo : きみ俳句
 
俳句の結社(雉)・・各種色々ですが、この会の特徴は、写生句”” 感情は禁、飽くまでも観たままで・・・
 

・・・photo きみ俳句・・・

  十二月句  (令和5年)
蘇鉄抱き菰巻く揃ひ法被かな
地に擦りて袖より長し千歳飴
日溜りの刈田に弾む群雀
満天の星の中なる捨て案山子

  十一月句  
総出して蕎麦の刈り取り日本晴れ
学校田籠に集むる落穂かな
干蒲団入れて部屋中日の匂ひ
銀杏黄葉少女の影の長く伸び
栴檀の万の実の揺れ学徒の碑

  十月句  
草叢にまじりて揺るる吾亦紅
新蕎麦をすする右利き左利き
熊笹に絡み咲きたり蔓竜胆
稲掛くる夫のそびらの夕日かな
稲架襖帰る夫婦の影長し

  九月句  
赤蜻蛉午後の日差しに群れて飛び
外科医院出てコスモスの道帰る
花芒蔦に覆われ水車小屋
ぶな林の我の足元秋の蝶

  八月句  
せせらぎと爺の鼾や夏の月
草いきれ案内板のいたく錆び
朝顔の天辺の花揺れゐたる
灯籠流し川面溢るる平和の字

  七月句  
眼を細め草笛鳴らす少女かな
畔の道キツネノボタンで埋まりをり
さざ波の湖に在る月夏至の入り

  六月句  
紫陽花や老女の話尽きもせず
尺八の五音峙つ若葉風
窓を明け朝の光に夏燕
むらさきの煙る大空花楝
草笛や土手を駆けゆく餓鬼大将

  五月句  
大ぶりの温みの残る柏餅
庭に摘む石竹数本供花に足し
緑射す木道下を亀歩く

  四月句  
尺八の奏で弥生の月仰ぐ
伊根泊り霞む海より日の出かな
雪柳人通るたび揺れにけり
雨上がり一気に桜咲き揃ひ

  三月句    
田芹摘む押さえて籠の軽ろさかな
一列に畑土割りてチュ−リップ
落ち椿垣根に沿うてけんけんぽ
裸婦像を囲み薔薇の芽一斉に

  二月句  
窓明かり土鍋に香る小豆粥
雪原のけもの足跡一筋に
つがひ来て啄む目白冬林檎
鴨の小鳥を払ひ喰ふ蜜柑

 一月句  (令和5年度)
肩の雪払ひ乗り込む市電かな
雪合戦コロナの鬱を払ひけり
雪晴れや妻と並びて体操す
草履履く托鉢僧へ風花す

 
 
 
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